平山郁夫美術館
ダンボールの茶室

広島県尾道市
用途:茶室
延床面積:3.9㎡
階数:1階

これは、平山郁夫美術館での、インスタレーションのためにデザインした、ダンボールのお茶室です。無秩序に切り取ったダンボールを一枚ずつ積層させることで、平山郁夫が見たシルクロードの風景、人の手によらない自然な造形である、砂漠や山々の姿を表現しています。一方、躙り口を潜って内部に入るとキューブ、円錐にくり抜かれたお茶室が現れます。これは人の力によって生み出された、プリミティブな造形を表現しています。シルクロードは、西の起点シリアのアンティオキアから、東の終点日本の平城京にいたるまで、大きく3つのルートがあったとされています。お茶室に至るアプローチから、躙り口を潜って茶道口を出るまでの行程は、平山郁夫が感じたシルクロードを、擬似的に体感できる構成としています。

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