織物の茶室


大阪市住之江区(ATC HALL)
用途:茶室
延床面積:2帖
階数:1階
構造:ステンレスフレーム+縒り糸
撮影:Stirling Elmendorf

【伝統技術について】
日本国内に限らず、美術館や歴史博物館を訪れると、現代では再現することが困難な伝統技術を目にする機会が増えています。このことは、これまでに受け継がれてきた伝統的な技術や感性がとぎれつつある現実を指し示しています。


【織物の茶室】
2帖(1.8mx1.8mx1.8m)大のステンレスのフレームに、縒り糸を張りめぐらせた茶室空間です。
織物の茶室は、日常的な製造工場での作業工程、これまでに積みあげてきた織物の技術の高さを表現しており、表にはでてこない職人たちの巧みな技術と、繊細な手仕事の重要性を伝えようとしています。
繊細な手仕事が施された一本の細い糸が、幾重にも織りかさなり、点から線、線から面へと変体し、緊張感に満ち溢れる空間にまで昇華する様を愛でるお茶室です。

器:古瀬文子(赤膚山窯元・8代目古瀬尭三)
茶室:橋口新一郎(建築家・近畿大学建築学部非常勤講師)
後援:大阪内装材料協同組合青年部

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