大阪市郊外に建つマンションのリノベーションです。築28年で老朽化した既存の床・壁・天井を全て解体し、最大限の空気量を確保するため、躯体を表すこととしました。居住者の生活を受け入れる器として、どんな色にでも染まることができるよう、フレキシブルでシンプルなデザインを心掛けています。床は、素足で歩いても心地良い天然素材を用い、対照的に、天井は躯体を表すことで視覚的な天井高さを確保するとともに、建築が持つ構造的な力強さを表現しています。また、視界に大きな面として作用する壁を白く塗りつぶすことで、梁際に配した照明が効果的に働くよう工夫しています。

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